お父さんのデスクは宝物箱
ニックネーム:MAYU
性別:女
年齢:19歳
職業:学生
エピソード:父の日・父の誕生日
皆さんは、歯医者に行ったことがありますか?
私は、幼稚園の頃から矯正歯科に通っていました。
幼稚園の頃って、歯医者や病院は怖いイメージがありますよね。
ですが、私は怖いよりも、むしろ楽しみだったんです。
なぜか。
皆さん、治療が終わった後に、子どもだけがもらえる
「おもしろ消しゴム」
をご存知ですか?
そう、その「おもしろ消しゴム」を選ぶ時間が大好きだったんです!
特に、父が大好きな「和菓子」の消しゴムを探すのが大好きでした。
私は、父の日・父の誕生日に「何かあげたいなぁ。」と思っていても、
幼稚園・小学生の頃はお金がなく、もちろんお小遣いもなく、
何をあげれるかな、、?と幼い頭なりに考えていたんです。
考えた末、思い付いたのが、
ずっと通っていた矯正歯科でもらえる
「おもしろ消しゴム」だったんです。
父が大好きな「和菓子」を買うことは出来ないけれど、
消しゴムの中で「和菓子」を選んでプレゼントすることはできる!
と思い付き、
幼稚園の頃から、小学6年生まで
毎年2個ずつプレゼントしていました。
プレゼントをしてから6年と半年。
プレゼントしたおもしろ消しゴムは
計13個!
プレゼントした後の消しゴムの行方なんて全く気にしていなかったのですが、
実は最近その消しゴムが残っていることを知りました。
なんと、父は、13個全ての消しゴムを、会社のデスクの中に入れてくれていたんです。
父は半年ほど前に体調を崩し、会社を休職することになり、
その為、デスクの私物を一旦自宅に持ち帰ってきました。
父は、
「疲れた時にその消しゴムを見て元気をもらっていたんだよ。」
と話してくれました。
私は、単純に消しゴムを選ぶのが楽しくて、それが恒例になっていたので
深く考えていませんでしたが、
その小さなことが父への少しの励みになっていたと知り、
言葉も出ないほど嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
父のデスクの中は、宝物箱だった。
そう感じさせてくれる時間だったし、
今後、病気を治して大復活した時に、
次はどんなお宝をプレゼントしようか、
今から考えてワクワクしています。
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